千葉県東方沖では、プレートがゆっくりと滑り動く「スロースリップ」という現象が観測されました。
これは、地震活動が活発化している兆候であり、今後の地震発生に警戒が必要です。
「スロースリップ」は、地震の前兆となることがあり、過去には数か月以内に最大震度5弱の地震が発生した例もあります。
千葉県では、プレート境界付近や陸域の様々な深さで地震が発生することが知られており、大きな地震による津波の発生もあり得ます。
そのため、地震に対する備えと警戒が重要です。
過去のデータから、このような地震活動は1週間から数ヶ月程度続くことがあるよ!
震度5弱程度の揺れにも注意が必要だね。
この記事では、千葉県で地震が多発している理由と、地震に備えるための防災対策について解説します。
千葉県で地震が多発している理由
千葉県で地震が頻発している理由は、この地域が複数のプレートの境界に位置しているためです。
具体的には、フィリピン海プレートが日本の南海上から沈み込んでおり、その動きが地震を引き起こしています。
地震はプレートが互いにぶつかり合ったり、摩擦によってエネルギーが蓄積されたりすることで発生。
このエネルギーが解放されるときに地震が起きるのです。
引用:みんなで学ぶ防災・減災
引用:みんなで学ぶ防災・減災
また、千葉県東方沖では、2月27日から3月1日までに震度1以上の地震が16回観測されました。
これは、プレートが一部で早く滑って地震を起こしていると考えられています。
専門家によると、このような地震活動は2週間程度続く可能性がありますが、大地震につながる可能性は完全には否定できませんが、高いとは言えないとのことです。
安全な場所への避難経路の確認、地震に関する最新の情報などに注意を払うことが重要だね!
地震に備えるための防災対策
千葉県は、プレートの沈み込みによるマグニチュード7クラスの地震が多く発生する地域でもあります。
このような大地震に備えるためには、以下のような防災対策が必要です。
地震のリスクを把握する
千葉県では、地域別の地震のリスクを示した「地震ハザードマップ」を作成しています。
引用:千葉県「東京湾北部地震の震度分布予測図(平成19年度千葉県地震被害想定調査)」
地震ハザードマップには、揺れや液状化、土砂災害、火災などの被害の予測や、避難場所や避難経路などの情報が掲載されています。
自分の住む地域の地震ハザードマップを確認して、地震のリスクを把握しましょう。
防災グッズを用意する
地震が起きたときに必要なものを防災グッズとして用意しておきましょう。
防災グッズには、以下のようなものがあります。
- 非常食や水などの食料・飲料
- 懐中電灯やラジオなどの情報・照明用品
- 救急セットや常備薬などの医療・衛生用品
- 毛布や着替えなどの暖房・衣類用品
- ヘルメットや防災頭巾などの安全用品
- ホイッスルや筆記用具などの連絡・記録用品
- ナイフや缶切りなどの生活・工具用品
防災グッズは、家族の人数や必要な期間に応じて用意しましょう。また、防災グッズは、取り出しやすい場所に保管しましょう。
トイレなど準備していない人が多いので準びしておこう!
赤ちゃんがいる家庭では、ミルクや哺乳瓶など準備されていないので盲点だよ!
発災して3日間は救助が来ないことを想定して、飲料水を1日あたり3L準備しましょう。
被災した際に甘いものなどあると気分が少し落ち着くなど意見もあるので、準備しておくことをおすすめします。
カップ麺やご飯系だと水を使用して作るので、飲料水が減ってしまいます。
なので、水を使用しなくても食べれる非常食を準備しましょう。
懐中電灯やラジオを使用するために必要な電池に関して、最近では少量の水を入れることで使用できる物もあります。
水がなければ醤油などで代用できるなど便利な道具もあるのでぜひチェックして見てください。
家具の固定や倒れ防止対策をする
地震の揺れで家具が倒れたり、食器や本などが飛び出したりすると、けがをしたり、避難を妨げたりする危険があります。
家具の固定や倒れ防止対策をすることで、地震の被害を軽減することができます。
具体的には、以下のような対策があります。
- 本棚やタンスなどの高さのある家具は、壁や柱にベルトや金具で固定する
- 食器棚や本棚などの扉は、ストッパーやロックで閉める
- 食器や本などの落下防止用のネットや棚板を設置する
- テレビやパソコンなどの電化製品は、台や床に両面テープや滑り止めで固定する
- 窓ガラスや鏡などの割れやすいものは、フィルムやテープで補強する
避難場所や避難経路を確認する
地震が起きたときに、自宅や職場などで安全に過ごせない場合は、指定された避難場所に避難する必要があります。
避難場所は、地震ハザードマップや防災マップなどで確認できます。
避難場所には、以下のような種類があります。
- 火災や倒壊などの危険がある場合に一時的に避難する「一時避難場所」
- 避難生活を長期間続けることができる「避難所」
- 津波や高潮などの水害から避難する「津波避難ビル」や「津波避難タワー」
避難場所に向かうときには、以下のことに注意しましょう。
- 避難経路は、地震ハザードマップや防災マップなどで事前に確認しておく
- 避難経路は、安全で速やかに移動できるものを選ぶ
- 避難経路は、液状化や土砂災害などの危険がないか確認する
- 避難経路は、交通機関や車ではなく、徒歩や自転車で移動する
- 避難経路は、他の人と協力して情報を共有する
普段から家族と話し合っておくことで、連絡が取れなくても集合場所で集まれるね!
自助・共助・公助
災害対策には、自分自身や家族で備える「自助(一人一 人の役割)」、地域で助け合う「共助(地域の役割)」、行政 が行う「公助(行政の役割)」 の3つがあります。
災害に備えて自分でできることを考え、対策しておくことを「自助」といい、災害対策の基本となります。 まずは、自分や家族の命を守ることが大切です。自分を守ることで、まわりの方も助けることができます。
災害時は、地域での助け合いが不可欠です。隣近所や地域全体で力を合わせ、高齢者などの避難行動要支援者の手助けをしたり、避難所の運営に協力するなど相互に助け合う「共助」が重要な役割を果たします。
国や北海道、各市町村などでは、平素から災害発生に備え、防災に対する「啓発・ 準備・整備」を進めています。発災時には、状況を把 握しながら、迅速な情報提供、的確な災害対応ができるように努めていきます。
消防の初動としては、自分達の体制を整えるので助けに行きません。
体制が整うと火災対応などを優先します。
これは、消火活動を優先しないと救える命も救えなくなるからだね!
その後も通報しても、消防側でトリアージし今すぐ助けが必要なのか精査するため救助は来ないと考えた方がいいでしょう。
そのため、前述した災害に対する備えが必要になります。
国際救助援助隊や自衛隊、DMARTなどの他府県からも救助に駆けつけますが、来るまでに時間がかかります。
また、人命救助におけるタイムリミットが「72時間」と言われています。
「72時間の壁」って言われていて人命救助のタイムリミットを指すよ!
地震や台風、大雨などの災害があった際、被災してから72時間を経過すると生存率が大幅に低下。
一般的に「人間が飲まず食わずで生き延びられる限界は72時間」とも言われており、これも72時間の根拠となっています。
つまり、被災した際は「72時間」自分達で乗り切れるようにしないといけないということです。
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