なぜポートフォリオにゴールドを加えるのか?ゴールドを加える際の適切な割合とは?

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投資に関する情報
この記事の結論!
  • ポートフォリオに少量でも金を組み込めば、通貨の増加によるお金の価値が下がっていくリスクにも対応できる。
  • ゴールドは金融システムのリスクに対してプラスの地ラーンを生み出す。
  • 金は過去50年近くにわたって平均して11%近くのリターンを実現
  • 負けにくく、勝ちにつながる「オール・シーズン・ポートフォリオ」を組む。
  • ポートフォリオに4〜15%を目安にゴールドを組み込む。

「有事の金」などの表現もよく耳にしますが、金は利息も付かず、配当もなく、増えることもありません。

実際に金を購入しようとすると加工料金などが上乗せされており、元値より高くなっています。

確かに金は保有していても価値を生みませんが、実物資産として独自の価値があります。

それは、他の資産と比べ価値が下がりにくいという特徴。

実際に金を取扱う会社の買取価格を見ても、年々上昇し続けています。

また、歴史的に見てもインフレとかデフレなどの経済リスクに比較的強いことが分かっています。

今回はポートフォリオに4〜15%のゴールドを加える理由について解説したいと思います。分散投資され盤石なポートフォリオを作りましょう。

なぜポートフォリオにゴールドを加えるのか?

ポートフォリオにゴールドを加える理由!
  • 金はインフレに強く、デフレ時に需要が高まる
  • ゴールドは効果的な分散投資がか可能。
  • ポートフォリオ全体のパフォーマンスを高める手段
  • 市場が極端な急落時に、ゴールドはコモディティや国債よりも強い負の相関を示す。
  • 金は過去50年近くにわたって平均して11%近くのリターンを実現。

「ゴールドは輝いているだけで価値を生まない」この言葉は投資で有名なウォーレン・バフェット氏の言葉です。

バフェット氏は米国株を長期投資し、配当は再投資することで複利の効果を使って増やしていく手法でした。

しかし、そんなバフェット氏がゴールド関連の会社の株を購入しました。ゴールドに消極的だったにも関わらずです。

また世界最大のヘッジファンドで知られているレイ・ダリオ氏によると、「これまでのように株を買えば儲かる時代が終わり、金投資が重要になる時代になる」ということです。

実際にダリオ氏はリーマンショックを無傷で切り抜けたことでも有名です。

では、実際にポートフォリオ内におけるゴールドの役割を説明します。

ゴールドはインフレに強く、デフレ時に需要が高まる

金はインフレ時の防衛手段として知られています。

お金の流通量が増えると以前のように株価は上がりません。

しかし、ポートフォリオに少量でも金を組み込めば、マネーサプライの増加によってお金の価値が下がっていくリスクにも対応できます。

また、デフレ下では、低金利、消費や投資の低迷、金融ストレスがありますが、これらはすべて金の需要を押し上げる傾向があるようです。

効果的な分散投資にはゴールドが必要

株式で分散投資をしようとすると、相関がマイナスのファンドを探さなければならず頭を悩ませます。

しかし、ゴールドであれば株式やその他のリスク資産が売却される局面で、これらとの負の相関性が高まります。

システミックリスクの発生時、ゴールドはほぼ例外なくプラスのリターンを生み出してポートフォリオ全体の損失を軽減し効果を発揮してきました。

yoshi
yoshi

システミックリスクとは、単一の銀行や企業の問題が、他の銀行や企業に波及し、最終的には経済全体に悪影響を及ぼすことだよ!

さらに、投資家のポートフォリオの中で流動性の低い資産が「売却しにくい」、「過小評価されている」、「不適正な価値」をつけられたときに、ゴールドを売却することによって負債の返済ができる点も重要です。

市場が極端な急落時に、ゴールドはコモディティや国債よりも強い負の相関を示します。

ゴールドはポートフォリオ全体のパフォーマンスを高める手段

ポートフォリオにゴールドを含むこことによって、リターンが大きく期待できます。

ワールド ゴールド カウンシルが過去2年、5年、10年、20年の投資パフォーマンスを分析しました。

結果、米国の平均的なポートフォリオにゴールドを 2.5%、5%ないしは 10%組み入れていれば、リスク調整後リターンが上昇し、保有資産の減少率が縮小していた可能性があることを示します。

4%〜15%のゴールドを加えることでリターンが持続的かつ長期的に上昇する可能性を結論づけました。

また、投資商品でもあり贅沢品である立ち位置を生かし、金は過去50年近くにわたって平均して11%近くのリターンを実現

以下に示す表は、2000年から2021年までのゴールド価格の変動と、それぞれの年のリターン率を示しています。

リターン率は、各年のゴールド価格の変動を、2000年の価格を基準としてパーセンテージで示したものです。

具体的には、2000年のゴールド価格を100%として、他の年の価格をどれだけ変動したかを計算しています。

例えば、2000年の価格が272ドルで、2001年の価格が278ドルなら、(278 – 272) / 272 * 100 = 2.57% となります。

オール・シーズン・ポートフォリオ

ゴールドを組み込む利点
  • ゴールドをポートフォリオに組み込み運用した結果、1984〜2013年の30年間のリターンは年利9.71%でした。
  • また、1939〜2013年の75年間出した損失回数は10回のみ。

一般の投資家のために考えたという「オール・シーズン・ポートフォリオ」と名付けられた資産分配方法になります。

実際にゴールドをポートフォリオに組み込み運用した結果、1984〜2013年の30年間のリターンは年利9.71%でした。

yoshi
yoshi

1939〜2013年の75年間出した損失回数は10回のみなんだ!

実際にレイ・ダリオ氏が創業したブリッジウォーター・アソシエイツは1,600億ドルの資産を運用し、世界最大のヘッジファンドとなっています。

どんな環境でも一般投資家が負けにくく、勝ちにつながるようなポートフォリオと言えるでしょう。

まとめ

グラフからもわかる通り、ゴールドに対する評価が年々右肩上がりになっています。2027年にはさらに伸びると予想もされるほどです。

また、金は過去50年において平均11%のリターンを実現し、株式、債券を上回る結果となっています。

金は贅沢品である一方、資産の安全な避難先、リスク分散といった役割があるため今後もゴールドの価格には注目すべきでしょう。

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