株式投資は、企業の株式を購入して、その価格変動や配当金などによって利益を得ることです。
株式投資には、預貯金や債券などに比べて高いリターンが期待できる一方で、高いリスクも伴います。
この記事では、株式投資のリスクとリターンについて、初心者が知っておくべきことをわかりやすく解説。
株式投資のリターンとは?
- 株式のリターンは「配当金」、「売却益」。
- 株の配当金を受け取るには、配当金の権利が確定する日(権利確定日)の2営業日前に株を保有していること。
- 株式投資のリターンは、長期的には他の金融商品よりも高いと言われている。
株式投資のリターンとは、株式を売買することによって発生する利益や収益率のことです。 株式投資のリターンには、以下の2つの種類があります。

インカムゲインは会社が株主に対して利益の一部を分配する現金のことだね!

キャピタルゲインは、株価が1,000円で購入した株式を1,500円で売却した場合、差額の500円のことだね!

株の配当金とは、株式会社が株主に対して利益の一部を分配する現金。
株の配当金を受け取るには、配当金の権利が確定する日(権利確定日)の2営業日前に株を保有している必要があります。
株の配当金は、権利確定日の2~3か月後に支払われ、株の配当金には20.315%の税金がかかります。


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株式投資のリターンは、株式市場の動向や個別銘柄の選定、売買のタイミングなどによって大きく変わってきます。
一般に、株式投資のリターンは、長期的には他の金融商品よりも高いと言われていますが、短期的には大きな変動があります。
株式投資のリスクとは?
- 含み損(評価損):
- 株価が下がると、含み損(評価損)が発生。
- 実損(キャピタルロス):
- 売却すると実損(キャピタルロス)が発生します。
- デフォルトリスク:
- 投資先企業が倒産することによるリスクで、通常、倒産すればその株式は無価値になります。
- 流動性リスク:
- 株式市場の混乱などにより、取引ができなかったり、通常よりも不利な価格での取引を余儀なくされたりすることによって損失を被るリスクです。
- 為替リスク:
- 外国株式を購入する場合に発生するリスクで、為替相場の変動によって損失が発生する可能性があります。
- カントリーリスク:
- 外国株式を購入する場合に発生するリスクで、投資先国の政治・経済・社会の不安定さによって損失が発生する可能性があります。
株式投資のリスクとは、将来のリターンの不確実性のことで、株式投資の場合、最も身近なものに株価が変動する「価格変動リスク」があります。
価格変動リスクは、株価が変動することによるリスクで、株式投資を行った瞬間から発生。
株価が下がると、含み損(評価損)が発生し、売却すると実損(キャピタルロス)が発生します。
また、これ以外にも、以下のようなリスクもあります。
株式投資のリスクは、リターンと同様に、株式市場の動向や個別銘柄の選定、売買のタイミングなどによって大きく変わってきます。
一般に、株式投資のリスクは、長期的には分散効果によって低下すると言われていますが、短期的には大きな変動があります。
株式投資は窓口で購入してはいけない

株式投資のリスクについて説明しましたが、まだ「人のリスク」というのが存在します。
銀行や保険証券会社は、自分たちの利益になるような商品を勧めてくる可能性があります。
そのため、顧客のニーズやリスク許容度に合わない商品を勧められたりするでしょう。
また、銀行や保険証券会社の商品は、手数料や管理費などのコストが高い場合が多く、投資成績が良くても、コストで利益が食われてしまう可能性があります。

ネット証券だと人件費が掛からず、勉強していい商品を買えばいい投資成績なる可能性がぐんと上がるね!
株式投資のリスクとリターンの関係とは?
- 株式投資のリスクとリターンの関係は、「リスクが大きいものほどリターンが大きい」、「リスクが小さいものほどリターンが小さい」。
株式投資のリスクとリターンの関係は、「リスクが大きいものほどリターンが大きい」、「リスクが小さいものほどリターンが小さい」という傾向があります。

つまり、「大きな収益を追求すると、リスクは大きくなり、大きな損失も覚悟しなければならない」ってことだね!
株式投資のリスクとリターンの関係を表す指標の一つに「シャープレシオ」があります。
シャープレシオとは、投資商品のリスクとリターンの関係を数値化した指標。

シャープレシオが高いほど、リスクに対してリターンが高いということです。
株式投資のリスクとリターンの関係を理解することは、自分の投資目的やリスク許容度に合った資産配分や銘柄選択を行うために重要です。

シャープレシオは同じカテゴリの投資商品を比較するときに有効だよ!
シャープレシオの計算例を見てみましょう。 投資信託Aは資産の標準偏差が10%で、リターンが15%、投資信託Bは資産の標準偏差が5%で、リターンが10%だったとします。また、無リスク資産のリターンが1%だったとします。
投資信託Aのシャープレシオは、以下のように計算できます。

投資信託Bのシャープレシオは、以下のように計算できます。

この結果から、投資信託Bの方がシャープレシオが高く、リスクに対してリターンが高いということがわかります。
株式投資には、様々なリスクとリターンがありますが、それらを正しく把握して、賢く投資しましょう。
金融庁注意喚起「レバレッジ型・インバース型のETF等への投資」について
- 長期保有すると、想定外の価格変動が生じる。
- 長期保有で、複利効果による原指数のパフォーマンスを下回る想定以上の損失が生じる。
金融庁から「レバレッジ型・インバース型のETF等への投資」についての注意喚起があります。
レバレッジ型・インバース型のETFとは、短期の値幅取りや、保有株の下落リスク回避等に向いたETFです。
信用口座を開設せずに投資資金の○倍の収益を狙えるほか、相場の急落時に保有している現物株の下落リスクを回避するためにインバース型を保有するなどの活用方法があげられます。
引用:SBIネオトレード証券「レバレッジ型・インバース型のETF(上場投資信託)とは?」
しかし、レバレッジ型・インバース型のETFへの投資は大きなリスクが存在します。
- 長期保有すると、想定外の価格変動が生じる。
- 長期保有で、複利効果による原指数のパフォーマンスを下回る想定以上の損失が生じる。
レバレッジ型・インバース型のETFは、日々の変化率に連動。
そのため、長期間保有すると、想定されるパフォーマンスからの乖離が発生します。
引用:SBIネオトレード証券「レバレッジ型。インバース型のETF(上場投資信託)とは?」
また、長期間保有した場合、複利効果により、原指数のパフォーマンスを下回ったり、想定以上の損失になるなど、想定と異なる価格変動が生じます。
引用:SBIネオトレード証券「レバレッジ型。インバース型のETF(上場投資信託)とは?」
まとめ
この記事では、株式投資のリスクとリターンについて、初心者が知っておくべきことをわかりやすく解説しました。
株式投資は、高いリターンが期待できる一方で、高いリスクも伴います。
リスクとリターンは比例関係にあり、大きな収益を追求すると、大きな損失も覚悟しなければならないということです。
株式投資のリスクとリターンの関係を理解することは、自分の投資目的やリスク許容度に合った資産配分や銘柄選択を行うために重要です。
株式投資には、様々なリスクとリターンがありますが、それらを正しく把握して、賢く投資しましょう。
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