最近、世界情勢や円安、物価高など円の価値が下がっているということを、生活を通して感じている人も多いでしょう。
現在の日本では物の値段が高騰し円の価値が下がっています。
つまり、ただ円を持っていても価値が下がっていく一方ということです。
しかし、お金をゴールドに替え持っておくことで価値を保管。また人気があるので値上がりに期待できます。
あまり、金(ゴールド)に馴染みがなかった私でも、ニュースや買い物などで高騰していることを実感しています。
今回は、金(ゴールド)投資の基礎知識を紹介したいと思います。
金(ゴールド)の価値
ツタンカーメンの黄金マスクや、江戸時代の大判小判、宝飾品などに使われ、昔から世界中でその普遍的な価値が認められている「金(ゴールド)」。
19世紀から20世紀初めにかけて、世界各国で取り入れられていた「金本位制」では、一国の貨幣価値が「金(ゴールド)」によって裏付けられていました。
金(ゴールド)は世界中どこでも信用度が高く換金が可能だね!
また、「有事の金」として資産を守るために金(ゴールド)への投資、資産として保有する人も多いようです。
金(ゴールド)への投資は配当利益がないため、値上がり時に売却することで初めて利益を得られます。
また、金(ゴールド)に関連する会社に投資して配当を得ることもできます。
金投資の種類
金(ゴールド)への投資と聞くと実物の金をイメージする人が多いのではないでしょうか?
しかし、実際は現物投資以外でもさまざまな種類があります。
「純金積立」「金ETF」「金地金」「金鉱株」「金先物取引」の金(ゴールド)投資があるね!
純金積立について
毎月一定額の金を積立てていく投資になります。1,000円ほどから始めることができ、ドルコスト平均法で平均価格を低く抑えることができます。
金ETFについて
金ETFは金の価格に連動するETFで、間接的に金に投資することができます。比較的少額から投資でき、いつでも売却が可能です。
金地金について
金地金とは金の延棒のことを指します。投資の形態としては、安く買って高く売ることで利益を出します。
金地金は直接保有することになるため、保管場所が必要。
金鉱株について
金ETFと同様に金鉱株も間接的に金へ投資します。投資場所が金の採掘や精錬に関わる会社の株式になります。
日本には関連会社が少なく、海外が中心です。
金先物取引について
先物取引とは将来のある時点での価格と数量を先に約束する取引。
つまり、将来の決められた日に、今取り決めた価格で購入することを決めて置くことができます。
市場価格が上がっていても安く買うことができますが、市場価格が下がっている場合は高く買うことになります。
金(ゴールド)価格の推移
金価格は、様々な要因によって影響を受けます。
例えば、経済の不確実性やインフレへの懸念、為替相場の変動、地政学的リスク、金の需要と供給のバランスなどが挙げられます。
これらの要因は、金価格の上昇や下落に影響を与えてきました。
2000−2022年の金価格推移を見ると右肩あがりで、世界経済悪化時の資産の避難場所にもなっています。
「リーマンショック」「コロナショック」で世界経済が悪化した際も価格が上がっているね!
金価格の将来の動向を予測することは困難ですが、経済や政治情勢の変化に合わせて変動する可能性があります。
また、国際的な需要や供給の変化も価格に影響を与えることがあります。
金(ゴールド)投資のメリット
金(ゴールド)に投資するメリットの1つ目がポートフォリオの分散化。
金は、株式や債券などの伝統的な投資資産クラスと比較して、相関関係が低いことが多く、市場の変動に対するヘッジとして機能します。
そのため、投資ポートフォリオのリスクを低減するために、金を組み入れることができます。
2つ目に安全性。金は通貨や証券市場とは異なり、国家の経済状況や政治情勢による影響を受けにくく、世界中の投資家にとって信頼性の高い避難先となる可能性があります。
3つ目にインフレ対策。金は、通貨価値の減少やインフレーションのリスクに対して保護することができます。
インフレが発生すると、多くの場合金(ゴールド)の価値が上昇する傾向にあります。
4つ目が流動性。金は世界中で流通しているため、需要が高い場合には容易に売却することができます。
最後に長期的な投資。金は、長期的な投資にも適しています。
過去のデータから見ると、長期的に見れば、金は一定のリターンをもたらすことが示されています。
金(ゴールド)投資のデメリット
一方、金(ゴールド)投資のデメリットとして運用リスクがあります。
金(ゴールド)には、金鉱山や採掘会社の株式、ETF、ファンド、物理的な金など、多様な投資方法があります。
それぞれの投資方法には、それぞれのリスクがあるため適切なリスク管理が必要。
株式や債券などの他の投資クラスに比べて、長期的に見てリターンが低いことがあります。
他にも、価格変動リスクがあります。金価格は需要と供給によって決定されるため、価格の急激な変動が発生する可能性があります。
特に金価格の変動は、政治的な不安定性、インフレ、通貨価値の変化、金の需要や供給の変化などに影響を受けやすいため、市場変動に対するリスク管理が必要。
また買取価格リスクとして、金を物理的に所有する場合、売却時には買取価格が市場価格よりも低くなる場合があります。
最後に貯蓄負担。物理的な金を所有する場合、保管や保険料などのコストが発生することがあります。
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